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エアコンは一定の気積のある空間に放熱する機器なので、そのまま狭い空間に持ち込むと、冷房時の結露などの不具合が生じます。本方式は、空調ユニットで適正温度の空気を作り、家の気積と間取りに合わせて送気する「熱源-搬送分離」方式を採用しています。
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住宅性能が良いこと。外皮平均熱貫流率UA値がZEH基準をクリアし、気密性能C値は1.0㎠/㎡以下の家です。これらが良い方が空調負荷が小さく省エネになるので、推奨値としてはHEAT20*の外皮性能グレードG1をクリアしていることです。
*HEAT20:2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会
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床下をチャンバーとして暖め、その熱で床面を暖めるので、基礎断熱をお勧めしています。基礎の気密施工、基礎内のクリーン度や、根太や床材に有害化学物質を使わないことなどが必要です。床断熱の住宅も可能ですが、導入の制限もあるのでお問い合わせください。
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延床面積35坪、総二階の住宅で幅1000×奥行700×高さ1700㎜のユニットが標準的です。平屋の場合は高さが1100㎜と低くなります。空調負荷とユニットをどこに置くかによって形やサイズが変わる場合があるので、平面図とUA値をお聞かせください。
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住宅設計書を頂き、独自に外皮性能から空調負荷を算出し、構造や間取りから必要なユニットやダクト配置を計画します。1階を暖めるダクトは基礎を通し、2階を暖めるダクトは、階間か小屋裏かの何れを通すかなどを決めて住宅設計と調整します。
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各社の汎用エアコンの中から、外形寸法、センサーの位置、空気の吹き出し方式、スイッチの外だし(ワイヤードリモコン)の有無、効率(APF)などを調べて選択して、推奨機種を選びます。北海道と北東北は、寒冷地対応型を使います。
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ユニットはエアコンとファンを収め、空気清浄を行う心臓部であるため、日常的に目の届く一階か二階の非居室に置きます。このことで施主様の月1回のフィルター清掃を容易にし、トラブルの早期発見をします。同じ理由から、小屋裏には置きません。
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断熱された内側(室内)にダクトを通すので、基本的にはダクト断熱は必要ありません。ファンの騒音は最大41dBと小さいですが、この消音という観点と住宅性能から断熱ダクトを使用する場合があります。
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一番問題となる汚れはカビです。冷房時に送風温度が露点以下になる場合は、内部結露の可能性があり、これがカビの原因となります。本方式は、ユニットで適正温度にしてから送風するので露点以下にはならず、ダクト内のカビ発生はなく、常時送風しているので汚れが堆積することもありません。
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性能の良い寒冷地エアコンが各社から出ており、-20℃でも動作保証されています。また、UA値0.4W/㎡K以下の断熱性能で、C値が0.5㎠/㎡以下の高気密住宅であれば必要熱量も小さくなりますので、前述のエアコンとの組み合わせでシステム設計をします。
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機器は汎用のエアコンとファンなので、保証期間は1年です。経年後の故障にはエアコン据付業者で対応できますので、メーカー依存の不安(生産中止等)はありません。
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第1種でも第3種でも可能です。空調ユニットから各部屋への送気ダクトを利用することで、換気用のダクティングが不要になるなど、簡略化ができます。第3種換気の場合、ユニットの近くに給気を設けることで、適正温度にしてから部屋に分配されます。
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建築設計図に基づき、空調負荷計算からダクト設計までの設計書を作成します。導入にあたっては、初回は施工要領を示して、ユニット導入時の立会い指導、試運転確認をします。最後に完成検査・計測を行うことで、設計通りの性能が出ているか検証しています。
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実際に連続運転した時の性能を確認します。安定状態での各部屋の温湿度変化、温度分布、快適性(PMV計)、風速風量、騒音を計測します。必要に応じて、厳冬期はサーモグラフィー観測と、気密測定を行うことで、熱橋部の施工や気密欠損なども把握します。
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地域、住宅性能、階層、延床面積、基礎断熱か床断熱か、換気の有無によって変わります。
費用感の目安としては、約200万円からお取引をさせていただいております。メーカー品ではなく、住宅の性能を活かし「設計から性能検証まで行う、快適な家づくりの技術」と理解ください。
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平面図とUA値をいただければ、どのような空調システムになるかご提案します。 (矩計図と基礎伏図があればより正確です。)初回は、施工方法や技術指導のやり方などすり合わせが必要ですので、十分な計画期間をみておいてください。